赤ちゃんにきびしい国で、赤ちゃんが増えるはずがない。

著 者  境 治
価 格  ¥1,400 + tax
ISBN  9784990811600
発売日  2014年12月15日
判 型  四六判並製
頁 数  288頁


子どもの声は騒音?電車の中のベビーカーは迷惑?保育園に入れない!

いつから、どうして、私たちの社会はこんなに息苦しくなってしまったんだろう。多くの人に支持され、ハフィントン・ポスト日本版に掲載されるや史上最多の「17万いいね!」を記録した記事が待望の書籍化。


今日の社会のシステムは、経済成長を最優先し、そのために人びとが会社に従属することを前提としてきました。夫は安定雇用と引き換えに会社に忠誠を尽くし、遠く離れた職場へ満員電車で通勤する。妻は職を離れ、子育てに専念する……。ここで両者のコミュニティが分断されてしまったことに、今日の少子化の原因がありました。本書では、さまざまなかたちの保育実践や、赤ちゃん・親と社会をつなげるプロジェクトへの取材を通して、赤ちゃんにやさしい国づくりについて考えていきます。


目次

プロローグ

第1章 この文章を書いた経緯

第2章 育児への取材をはじめてみた
1 核家族というシステムへの疑問
2 反響のなかにあった久しぶりのメール
3 みんな自分の子どもに思える―自主保育・野毛風の子
4 育児と社会の接点をつくる―赤ちゃん先生プロジェクト
5 子どもができて突然、育児に直面する時代
―二人のお母さんへの取材

第3章 育児の理想のかたちが見えてきた
1 保育士たちの課外活動―asobi基地の取材
2 広がるメディアの輪
3 育児は「仕組み」でよい方向へ導ける
―アズママの驚き
4 保育の理想は「サービス」とは離れたところにある
―たつのこ共同保育所
5 理想の保育のひとつの到達点
―ごたごた荘・まごめ共同保育所
6 待機児童問題から母親向けのコワーキングスペースへ
―保育園一揆のジャンヌ・ダルク、曽山恵理子さんのベビコ

第4章 赤ちゃんにきびしい国は変えられる
1 高度成長が見落としてきた大切なもの
2 核家族=自立という勘違い
3 二つのムラの間でせめぎ合う罪悪感
4 良妻賢母の呪縛
5 迷惑をかけ合える社会は、子育てしやすい
6 フィンランドに学ぶべきこと
7 家事・育児で夫と妻は対立してしまうのか
8 子育てコミュニティでの男性の役割は重要だった
9 会社が変わらなければ、少子化は解決しない
10 子育てを中心にしたコミュニティ形成を
11 未来を整えるのは、私たち自身で考えるシステムだ

エピローグ・赤ちゃんにやさしい国へ
あとがき
みんなでかんがえる、赤ちゃんにやさしい国


著者プロフィール

境 治 (さかい おさむ)
コピーライター/クリエイティブディレクター/メディア戦略家

1962年福岡市生まれ。東京大学文学部を卒業後、1987年、広告代理店I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターとなる。1992年、日本テレビ巨人戦中継”劇空間プロ野球”の新聞広告「巨人を観ずに、めしが食えるか。」でTCC(Tokyo Copywriters Club)新人賞を受賞。独立後、TOYOTA、JR、日立製作所、フジテレビなどのCM・ポスター制作に携わる。2006年、株式会社ロボットの経営企画室長に任じられ、プロダクション経営の制度再構築を担う。2011年から株式会社ビデオプロモーションでコミュニケーションデザイン室長。2013年7月からは再びフリーランスとして活動している。


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