坂のあるまち

手差ユニッツ

家族、友だち、学校。毎日うまくいかないことばかり。それでも、人生はつづく。『バスが来ない』『メザメザメ』の漫画家・手差ユニッツが、やさしく細やかなタッチで描く、どこかのだれかの少年時代

主人公はひとりの小学生。思い通りにしたい親、理不尽な先生。学校や家族で、うまくいかない日々を過ごしている。でも、みなそれぞれに、身の回りのことをよりよくしたいと思っている――この漫画は、そんなささやかなお話です。なつかしい物語とともに、その背景に描かれる風景とあわせて楽しめる味わい深い本になりました。

書誌情報

価 格

¥1,800

I S B N

9784910954028

判 型

B6変型(縦175×横115)

刊行日

2026年08月15日

頁 数

160ページ

製 本

コデックス装

刷 数

装 丁

矢萩多聞

印刷所

モリモト印刷

製本所

ナショナル製本協同組合

目次

坂のあるまち
お父さんが帰ってきた
なくしたボール
スーパーマーケット
チョコレート
あに・いもうと
ちょっとしたうそ
たいくつ
たこあげ
お引越し

作家プロフィール

漫画家。一九八二年鹿児島県生まれ、東京都在住。描いた漫画をリソグラフなどで手差し印刷、製本して不定期に発表している。著書に『とうえん』『12時』『シューゲイザーの青い星』『ブンメ・イラーゴのバスが来ない』(以上、自主制作)、毎朝決まった時間に目覚めるサメの毎日を描く4コマ漫画集『メザメザメ(春、夏、秋、冬)』(つくづく)など。

版元より

子どものころの出来事はよく覚えている。友だちや先生の顔、交わした会話、握った手、流した涙。けれど、実家の家の壁の色や、重くて開きにくかった玄関、住宅地の石垣や、道ばたの草むらのことは、うまく思い出せない。記憶を物語として語ろうとするとき、そうした風景はいつも、知らないうちにこぼれ落ちてしまう。 本作で著者は、自らの記憶を田河水泡を思わせる平明な筆致で、前景と後景を分けず、できるだけ平らに描いていく。それによって、未回収の風景がありありと立ち上がってくる。それは個人の記憶でありながら、読む人それぞれの「かつて見ていた風景」のようだ。

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