生活を綴る

今日から本格的に日記を書くことにする。早起きなので、今日の出来事ではなく昨日の出来事について書くことになる。だから、いまは四月一八日土曜日だけど、これは四月一七日の出来事である。この一日のズレが発生してしまうので日記を書くのはあまり性に合わないのだが。

いつもどおり自然に目が覚める。外が明るかったので、今日は寝坊してしまったと少し後ろめたい気持ちで時計を見やると、いつもどおりの時間だった。嬉しい気持ちと裏腹に、今朝も原稿が届いていないと思って少し落胆する。でも当然だ。こんな状況で、平常時のように文章をかけるひとがいたら尊敬どころか崇拝する。

本当は朝から出勤する予定だったのだけど、特別なことがあって、いつもより遅めに出勤した。今日は本屋・生活綴方の営業日だ。緊急事態宣言下での営業は先週末から始まって三日目である。しかも、珍しく自分が店番をする日だった。

開店してまもなく、何人かの方が入ってきた。そのひとりに聞いてみると「開店するのを心待ちにしていた。この状況で家にいて本を読むことしか出来ないから。このお店が開いていて本当にうれしい。」と。『ひとりみんぱく』(松岡宏大/ambooks)『インドしぐさ事典』(矢萩多聞/同)、『TRICK―「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』(加藤直樹/ころから)、『九月、東京の路上で―1923年関東大震災ジェノサイドの残響』、『ズボンをはいた雲』(マヤコフスキー/土曜社)をご購入いただく。

お店番は一一時から一四時までの三時間。引き出しのなかが、スリップやレシート、納品書などが押し込められて混沌としていたので整理した。スリップは二月一五日の開店以来溜め込んできて、捨てるのは忍びない気持ちになったが、心の中のこんまりに相談してサヨナラした。

他の店番に伝えるべきことは、店番ノートに書くようにしている。QRコード決済が使えるようになったこと、感染防止のために貸し出している白手袋の運用方法、引き出しの使いかたなど。過去の書き込みを眺めているだけで愉快な気持ちになる。デザイナーの伊従さんはクールに見えて、このお店にとても熱心にかかわってくれている。彼女は店番ノートに一日の感想を書いてくれる。そのなかに改善点や運営への提案なども含まれている。ちなみに、本屋・生活綴方は有志による運営である。

帰宅後、前日にアク抜きしていた筍を調理して炊き込みご飯をつくる。いい季節になった。